更新日:2026年10月1日
孤独なクジラに思い重ね行動
「ひとりぼっちのクジラとわたしの歌」(S933 ケ)
作/リン・ケリー 訳/久保 陽子
発行所/静山社
主人公のアイリスは、生まれつき耳の聞こえない12歳の女の子。学校や家庭でも耳が聞こえないということで、疎外感や孤独を感じながら生活しています。
そんなある日、アイリスは学校で、1頭だけで海を回遊する孤独なクジラ「ブルー55」の存在を知ります。クジラに自分の境遇を重ねたアイリスは、ブルー55の孤独から救うために、ある大胆な行動に出ます。果たして少女の思いはクジラに届くのでしょうか…。
「ブルー55」のモデルは、町田その子さんの小説「52ヘルツのクジラたち」でも題材になった「世界一孤独なクジラ」と呼ばれる実在のクジラです。仲間と違う周波数の声を出すために群れに入れず、1頭で海を回遊するクジラの孤独にも、自分の境遇に負けず立ち向かう少女の強さにも心を打たれます。孤独を感じたことのある、すべての人に読んでほしい一冊です。(スタッフM)

