更新日:2025年12月23日

「
BEST100」
/[画] ,出光美術館/編・著 (721.7セ)
講談社
ゆるーい線の布袋さんや、動物たちなどの墨絵を、見たことがありませんか。
それらを描いたのは、
義梵(せんがいぎぼん)という人です。
江戸時代に博多の聖福寺に実際にいたお坊さんです。
出光佐三が創設した出光美術館には、たくさんの
和尚の作品が所蔵されています。
この本は、その中から、とくに人気のあるものを厳選して、9章に分けて掲載しています。
描かれている多くは、深い禅の教えを絵で表現している禅画、なのですが、どのページを開いても、堅苦しくなく、ほっこりした気持ちで眺められます。
また、当時の福岡の町や風習がわかる絵もあり、生き生きとした人々の様子がうかがえます。
絵だけでなく、お茶に関する品々も載っています。
たくさんの作品の中で、私が大好きなのは「龍虎画賛」。「これ何?」「龍だけど」……それ、わざわざ絵の上に書くんかい!ツッコミどころが満載です。
スタッフK

