更新日:2025年4月17日
明日の夢へとつづく空
『この空のずっとずっと向こう』(S913ナ)
作/鳴海 風
発行所/株式会社ポプラ社
医者の娘、吉益そらは明るく元気な女の子。ある日、洋学者の息子、箕作大六という少年と出会い「英語」という言葉を知ります。時代は江戸時代の終わり、アメリカの大きな蒸気船、黒船がやってきた頃でした。いつか海を越えて、この空の向こうの世界を見てみたい、それがそらの夢になりました。明治4年(1871年)日本で初めての女子留学生を乗せた船がアメリカへと旅立ちました。その中には夢をかなえた吉益亮子(そら)がいたのです。帰国後、亮子は女子に英語を教える学校を作りました。同じ時に留学生だった津田梅子は今年から5千円札の顔になります。女性も男性と同じように高等教育を受け、夢をかなえることができる、そんな時代を迎える始まりの物語です。 (スタッフM・K)