更新日:2023年9月23日
第2次世界大戦で旧日本軍の捕虜となり、炭鉱で強制労働に従事した父親の足跡をたどろうと、9月12日にオランダよりヤン・フェルストラーテンさんが来日され、図書館裏にある捕虜の慰霊碑「十字架の塔」を訪れました。図書館にも来館され、見学されていました。
ヤンさんの父親、トン・フェルストラーテンさんは1943年4月から終戦までの2年4カ月間を水巻町の高松炭鉱にあった「福岡第6収容所」で過ごしたとのことで、その時につづっていた日記をまとめた「OOGGETUIGE Krijgsgevangen in Indiё en Japan 1942-1945(目撃者 東インドと日本の捕虜)」を図書館にご寄贈いただきました。
今回ご寄贈いただいた本はオランダ語の本ですが、現在「日蘭イ対話の会」の方が日本語訳を進められているそうです。
またヤンさんとともに来日されたアンドレ・スクラムさんからも、小冊子をご寄贈いただきました。
アンドレさんの父親もまた長崎の収容所で捕虜生活を送っていたとのことです。この小冊子は彼の父親の物語を通して第二次世界大戦当時の旧オランダ領東インド、オランダと日本について学べるものとなっており、英語、オランダ語、日本語の3種類あります。
今回ご寄贈いただいた資料は、図書館のオランダコーナーに展示しています。是非、お手に取ってごらんください。
(スタッフT)